OS X の Emacs 環境に Cask を導入しました。
Cask によって、Emacs 環境が依存する elisp のリストをファイルに書き、そのファイルを読み込むことで、コマンドひとつで elisp のインストールやアップデートができるようになります。つまり、導入する elisp を init.el
とは独立にリスト化できます。例えば、auto-complete
をダウンロードするためには、~/.emacs.d/Cask
というファイルに以下のように記述します。
(source gnu) (source melpa) (depends-on "auto-complete")
最初の 2 行は探索するリポジトリの指定で、ELPA と MELPA から探索しています。3 行目で auto-compelete をダウンロードすることを指定しています。
導入手順をメモしておきます。今回の環境は以下の通りです。
Cask のインストール
OS X では Homebrew を使うとすぐにインストールできます。
$ brew install cask
Cask
の記述
依存パッケージリストを ~/.emacs.d/Cask
に記述します。例えば、以下のような感じです。
パッケージのダウンロード
Cask
を保存しているディレクトリ、今なら ~/.emacs/
で、以下のコマンドを実行すると、Cask
に書いたパッケージをダウンロードしてくれます。
$ cask update
init.el
の設定
init.el
に Cask を使うための設定を書きます。
(require 'cask "~/.cask/cask.el") (cask-initialize)
この設定により、Cask で導入した elisp を使える状態にする処理(ロードパスの設定など)が走ります。
ここで、Homebrew でインストールすると、ホームディレクトリ直下に .cask/cask.el
が作成されないようです。とりあえず、手動でシンボリックリンクを作って対応しました。
$ mkdir .cask $ ln -s /usr/local/share/emacs/site-lisp/cask.el ~/.cask/cask.el
パッケージのアップデート
以上で Cask が導入できました。導入済みのパッケージをアップデートしたいときは .emacs.d
で
$ cask update
を実行すればアップデートできます。